産業遺産学会2023年度全国大会(鳥取県若松鉱山)開催の御礼

 産業遺産学会2023年度全国大会(鳥取県 若松鉱山)は、鳥取県日南町のみなさまにご協力いただき成功裏に終えることができました。
 お力をお貸しくださった日南町のみなさま、ご参加くださった会員のみなさまに衷心よりお礼申しあげます。
 また、鳥取県地域社会振興部文化財局 文化財課の松本絵理文化財主事、島根県邑南町教育委員会 学びのまち推進課の大野芳典文化財係長、特定非営利活動法人J-heritageの前畑洋平総理事にパネリストとしてご参加いただいた、シンポジウム「鉱山遺産の保存と活用」では、日南町の方々につぎの大会宣言を発表しました。

産業遺産学2023年度全国大会(鳥取県 若松鉱山)大会宣言

 鳥取県日南町には「たたら(製鉄遺跡)」と「クロム(鉱山遺構)」、二つの産業の?史があり、豊かな自然の中には世に誇るべき遺構が現存します。
 それらは日南町の?史と風土を語り継ぐ上での、また日本の産業を語る上での貴重な歴史遺産であり産業遺産です。
 シルクロードをテーマとした連作で知られる故・平山郁夫画伯は、若者が郷土を誇りに思うとき、その若者はきっと郷土に戻ってくると話されました。
 日南町内では二つの産業遺産への関心が高まり、全国からは熱い視線が集まるようになりました。
 しかし、鉱山遺構はその劣化を早め、いまはまさに、その保存の方法を議論する時期にあります。
 産業遺産学会は、先人の夢と希望、血と汗が結実した「たたら」と「クロム」、二つの産業の歴史と遺構を日南町が誇る未来への遺産であると認め、一層の研究と調査、明日への議論を深めていただくこと強く希望します。
産業遺産学会はその後押しをさせていただきます。

2023年11月4日
産業遺産学会 会長 横山悦生

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