調査報告書 文明開化の「鉄の路」 頒布のご案内

 高輪築堤を考える会(産業遺産学会高輪築堤研究会WG)では調査報告書、『文明開化の「鉄の路」』を発行いたしました。この度、一般頒布の準備ができましたのでご案内いたします。

調査報告書について

 高輪築堤跡は、わが国鉄道の出発点を示す施設であるとともに、日本の近代化の原点を物語る施設である。その保存は、国際的にも注目され、産業遺産保存の国際団体であるTICCIH会長のマイルズ・オグリソープ氏からも保存の要望書が出され、神宮外苑の保存問題で注目を集めた国際ICOMOSからもヘリテッジ・アラート(遺産警告)が出された。わが国では、はじめてのことであった。
 本報告書は、コロナ禍を利用してか、JR東日本が公開を制限する中、産業遺産学会のWG(ワーキンググループ)が、緊急調査としておこなったもので、以下の8本の報告が掲載されている。調査費用は、公益信託大成建設の自然・歴史環境基金の助成を得ている。

目次

はじめに
 伊東孝  (産業遺産情報センター研究主幹)
Ⅰ覗き見た高輪築堤
 東海林次男(高輪築堤の全面保存を求める会共同代表)
Ⅱ.高輪築堤の「発見」と保存運動
 伊東孝  (産業遺産情報センター研究主幹)
Ⅲ.鉄道創業期の信号機
 中山嘉彦 (大阪学院大学教授)
Ⅳ.我が国初の立体交差橋 -東-八ッ山橋、西-青木橋に着目して
 秋葉健  (産業遺産学会理事)
Ⅴ.東アジア最初の鉄道としての高輪築堤
 山田俊明 (産業遺産学会鉄道分科会主査)
Ⅵ.世界の鉄道と海上築堤
 松浦利隆 (国際産業遺産保存委員会(TICCIH)日本代表)
Ⅶ.新橋・桜木町間の鉄道遺構
 秋葉健  (産業遺産学会理事)
Ⅷ.今に生きる「鉄の路」の遺産
 伊東孝  (産業遺産情報センター研究主幹)
あとがき-まとめに代えて
 伊東孝  (産業遺産情報センター研究主幹)

冊子

A4フルカラー 206頁

価格

冊子版:2,500円(送料込) PDF版:500円

お申込み

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お問い合わせ

高輪築堤を考える会(産業遺産学会高輪築堤研究会WG)
 秋葉 健  kumoha719Ayahoo.co.jp(送信の際は、Aを@に変えて下さい)