2016年度全国大会(近畿大会)のご案内
2016年度全国大会実行委員会
琵琶湖疏水は、近年、観光資源として脚光を浴び、また重要文化的景観として認定されるなど、新たな進展がありました。このため、大会・講演とメイン・ツアーで取り上げることにしました。大会では、この他、産業遺産についての「ガイドライン」や、新情報技術の産業遺産への応用についても取り上げます。
メイン・ツアーの見学先には、同疏水が担った主な機能のうち、上下水道と電力供給に関連する施設や遺構、および同疏水を利用した南禅寺界隈別荘庭園のひとつも見学します。国やお雇い外国人に頼らず、地方および日本人のみの力で施工され、京都近代化の道を切り開いた同疏水の価値を再確認します。
プレ・ツアーでは、わが国の近代的治水事業の創始の地を上流にもち、下流域での大阪港築港を通じて、大阪の工業化に大きな貢献をした淀川水系の治水事業を代表する毛馬水門を見学します。
みなさまのご参加を心からお待ちしています。
プレ・ツアー 11月4日(金)13:00~17:00頃
13:00集合(阪急千里線「柴島」駅)昼食を済ませてお集まり下さい。
テーマ:淀川水系の治水事業
主な見学場所:毛馬第一閘門(重要文化財、1907(明治40)年竣工)、洗堰(重要文化財1910(明治43)年竣工)、毛馬排水機場(内部見学)、その他(沖野忠雄の胸像、閘門開閉機、眼鏡橋、係船環、毛馬の残念石)など。
見学後、毛馬桜之宮公園(大阪市水道発祥の地)を経てJR環状線「桜ノ宮駅」で解散。
全行程を徒歩で移動。
参加費:500円(資料代)
研究発表大会・講演会 11月5日(土)10:00~17:00 受付 9:30
共催:大手前大学史学研究所
<会 場>大手前大学・さくら夙川キャンパス(C20教室)
(兵庫県西宮市御茶家所町 6-42 Tel:0798-34- 6331代表)
(最寄り駅はJR「さくら夙川駅」のほか、阪神本線「香櫨園」駅,阪急神戸線「夙川駅」。いずれの駅からも徒歩10分以内、タクシーを利用される方は阪急「夙川駅」が便利です。なお、車での来校はお控え下さい。)
研究発表(第1部) 10:00~11:00
・平井健文 「日本における産業遺産の真正性の構築プロセスに関する研究 - 産業遺産に対する社会的関心の増大を考察する手がかりとして」
・森 亮資 「戦前・戦中期の日本における写真レンズ開発 -上代 (かじろ) 光学研究所の技術開発を例に-」
講演(第1部)11:10~12:10
テーマ:産業遺産への3Dレーザ及びICT技術の適用可能性について-軍艦島、石見銀山(清水谷製錬所跡)ほか-
講師:西村正三氏((株)計測リサーチコンサルタント)
講演後、大手前大学史学研究所の施設見学(レーザー3次元計測装置など)
昼食・休憩 12:10~13:20
講演(第2部) 13:20~14:20
テーマ:琵琶湖疏水を中心とする京都・岡崎の文化的景観について(仮)
講師:石川祐一氏(京都市文化市民局文化財保護課)
研究発表(第2部) 14:40~15:40
・天野武弘 「ガラ紡機の保存と活用 -ガラ紡機の移設を事例として-」
・大島一朗 「中国における産業遺産の保存活用 - “大連銀河鐵道園”に向けて」
研究発表(第3部) 16:00~17:00
・中山嘉彦「琵琶湖疏水の所産 -京都電気鉄道の開業-」
・伊東 孝 「淺野造船所製作の現存橋梁と銘鈑調査」
大会参加費
会員(近畿も含む)・大手前大学関係者 1,500 円、 学生 1,000 円、会員・大手前大学関係者以外 2,000円
弁当代(11月5日分)1,000円
懇親会 11月5日(土)17:30~19:30 参加費 5,000円
<会 場> 大手前大学・学生食堂
メイン・ツアー 11月6日(日)9:10~16:30頃解散
京都市営地下鉄「蹴上駅」・2番出入口 9:00集合
テーマ:琵琶湖疏水の探訪
主な見学先と行程:・関西電力株式会社・蹴上発電所の見学(人数が40名を超える場合は先着順、また人数によっては2グループに分けての見学になります。)
・蹴上浄水場の見学:本館会議室にて、配水池工事・曳家工法に関するDVDの観賞、同浄水場・第1高区配水池工事現場(流入弁室等)の見学、会議室にて昼食を摂った後、退場。
・琵琶湖疏水記念館・インクライン関連施設の見学 ・無鄰菴(旧山縣有朋別邸)の見学
見学終了(16:00頃) 後、平安神宮前、竹中精麦所水車水路跡を経由して京都市営地下鉄「東山」駅へ向かい、同駅にて16:30頃解散予定。
参加費:2,000 円(資料代・弁当代・入館料を含む)
解説:白木正俊氏(所属:京都大学大学院文学研究科)
参加申込みについて
参加を希望される方は、住所、氏名、生年月日、連絡先、メールアドレスを明記のうえ、「研究発表大会」、「24日昼食」、「懇親会」、「プレ・ツアー」、「メイン・ツアー」への出欠を記載した用紙を下記宛先に郵送・FAXの後、直ちに総額を振り込んで下さい。入金をもって参加申込とします。 また申込後の返金には応じかねます。
参加申込先 近畿産業考古学会事務局(近畿大会実行委員会)
申込締切日:10月14日(金)【終了しました】
宿泊について【事前注意事項】
京都市内は観光シーズンで団体客が多く、予約が難しい。大会やプレ見学会に参加される方は、大阪市内の「新大阪駅」・「大阪駅」、近郊の「尼崎駅」近辺に宿泊されると便利です。大会とメイン見学会に参加される方は、上記の駅や京都寄りのJR「高槻駅」など「新快速」停車駅近辺に宿泊すると便利です。
その他
全国大会会場でパネル等の展示、書籍等の販売、資料の配布を希望される場合は、事前に実行委員会 にご相談ください。