「産業景観100選」2019年秋季募集開始のご案内
産業考古学会会長 天野武弘
産業考古学会は創立40周年を記念し、みなさまから「産業景観100選」を募集いたします。
「石見銀山遺跡とその文化的景観」やイギリスの「ブレナヴォンの産業景観」などが世界遺産に登録されるなど、「景観」という言葉が知られるようになりました。さらに「テクノスケープ」や「工場萌え」など、産業遺産を中心としたダイナミックな「景観」についても広く採りあげられています。産業遺産には、「景観」の切り口で新たな魅力づけのできるものがたくさんあります。
産業遺産と風景が織りなす光景に、感動された経験をされた方も多いと思います。その熱い思いを、このたびの「産業景観100選」にぜひお寄せください。みなさまからの、たくさんの応募をお待ちしております。
1.「産業景観100選」の概要
「産業景観100選」では、これまでのように産業遺産を単体でとらえるのではなく、産業遺産が地域と密接に関わり、すでにその地域独自の風景となっているものを、「産業遺産+風景」のセットで織りなす「産業景観」として表彰します。
また、「産業景観100選」では、「産業景観」を特徴づける風景が得られる場所を、とくに「ビューポイント」として、みなさまから具体的に推薦して頂けるようにいたしました。この点は「産業景観100選」独自の内容と自負しております。
なお、「ビューポイント」の内容を含め、「産業景観100 選」の補足説明のため、sangyo-keikan100-qa補足資料(pdfファイル)にQ&Aをつけています。ご不明な点は、事務局へお気軽にお問い合わせください。
2.応募対象者
産業考古学会および産業考古学会関連学会会員。
3.応募方法
「産業景観100選」では、季節感あふれた産業景観の撮影に適した季節に合わせ、春、秋の二回募集させて頂きます。
2019年の募集スケジュールはつぎの通りです。
春季募集:2019年3月1日-6月30日
秋季募集:2019年9月1日-12月31日
応募の際は、「sangyo-keikan-100-2応募用紙」と写真をお送りください。メール送信、郵送でのご応募を受け付けます。応募頂いた内容は、選考委員会で審議のうえ、春季、秋季それぞれの締め切り日から3ヵ月以内に審査結果をお知らせし、後日正式公表します。
写真は、「応募用紙」に貼付した状態(下記のいずれか)でお送りください。
1.出力した応募用紙に紙焼写真を貼り付けたもの→郵送
2.上記1をスキャニングしpdfデータ化したもの→E-mail
3.sangyo-keikan-100-2応募用紙(docxファイル)に画像ソフトなどで取り込んだ画像を貼り付けたもの(Wordまたはpdf)→E-mail
なお、デジタルデータの場合、色調・明暗・トリミングなどの修正・加工は可ですが、合成、加筆、削除などは不可とさせて頂きます。
(1)送付先
(締め切りました)
(2)応募にあたってのお願い
応募の際は、つぎの点のご配慮をお願いします。
1.「産業景観100選」の対象
次の4件は「産業景観100選」の対象になりませんので、ご留意ください。
1)単一の産業遺産(土木構造物、建築物、機械/道具など)だけの景観
2)現物を容易に見ることのできないもの
3)非公開のもの
4)すでに「景観」として国・地方自治体等の指定を受けているもの
(「重要文化的景観」「日本の都市景観100選」など)
2.写真の著作権・使用権
「産業景観100選」に選定された場合、お送り頂いた写真の著作権・使用権は産業考古学会へ譲渡して頂きます。あらかじめご了承ください。また、写真のもとデータ(デジタルデータまたはフィルム)をお借りする場合があります。なお、応募書類は返却しません。
4.選考委員(50音順)
市原猛志、伊東孝、樋口輝久、藤原惠洋、若村国夫
5.事務局およびお問い合わせ先
「産業景観100選」事務局:大島一朗、中川洋(締め切りました)
5.その他
・現在、春期募集分の選考を行っております。
選考委員の先生方から、
「誰が見ても、なるほど産業の景観だと認識される景観がもっと応募されるべき」
「日本の中での位置づけや他地域の同種の産業景観との比較が必要」
といった意見がでており、100 選に達するのに相当時間がかかるのではないか、という危惧の声もあります。会員のみなさま、「100選」にふさわしい産業景観を選りすぐっていただき、ふるってご応募ください。心よりお待ちしております。